札幌市北区で一人暮らしするならどこ？住みにくいエリアや注意ポイントも紹介

札幌市北区といえば、札幌駅や繁華街がある中心地～石狩市と境界線まで続くエリア。

札幌の中では人口が一番多く、三番目に広い区です。

そして北区に通っている地下鉄南北線は、沿線には大学が複数あり単身者物件も多いのです。

じゃあ一人暮らしするなら、具体的に北区のどこがおすすめか。

札幌市北区の治安やおすすめエリアなど、一人暮らし向けの情報をまとめました。

札幌市北区の特徴

地域	札幌市北区
駅	地下鉄南北線：北12条駅 – 北18条駅 – 北24条駅 – 北34条駅 – 麻生駅　 JR：函館本線（札幌駅）　 札沼線（学園都市線） （新川駅 – 新琴似駅 – 太平駅- 百合が原駅 – 篠路駅 – 拓北駅 – あいの里教育大駅 – あいの里公園駅）
家賃相場	ワンルーム：4.9万円～（北区全体）
面積	札幌市内10区で3番目の広さ（63.57平方キロメートル）

札幌市北区といえば、札幌駅につながる大都会、北海道大学エリアなど歴史を感じられる街並み、そして郊外の自然豊かなエリアと3つの顔。

「札幌の良いイメージ」が全部集まったような地域です。

では実際「一人暮らしするならどうか」を深掘りしていきます！

札幌市北区の治安は？

札幌市北区の治安は、エリアによってかなり差があります。

犯罪件数だけを見るなら、北区は札幌市内で堂々の第2位！

【札幌市内の各区別、犯罪認知件数（2022年データ）】

区	犯罪認知件数（件）
中央区	2000
北区	1849
豊平区	1398
東区	1171
西区	1061
白石区	882
南区	788
厚別区	603
手稲区	431

そして生活保護の世帯数や受給率も、北区は上位の第３位です。

データだけ見ると、なんだか不穏な「治安が悪そうな」印象を受けますが、これは北区全体の話ではありません。

主にJR札幌駅から派生する繁華街、地下鉄南北線さっぽろ～北24条駅エリアのことです。

北区の奥、住宅街が広がる例えば「あいの里」周辺は、札幌市内ではむしろ治安が良いとされる地域。

瀟洒な注文住宅が立ち並び、庭ではでっかい白い犬がいます。

ところがその「治安が良い地域」は、札幌市北区の中で「一人暮らしは住みにくいエリア」だから、話はややこしい。

ドライに解説します。

札幌市北区で住みにくいエリア（一人暮らしの場合）

このエリアは、ざっくり言うと郊外の住宅地。

イトーヨーカドーや北海市場など大型スーパーマーケット、ジョイフルAKといったホームセンターが多いのは魅力的。でもこれらは、あくまでマイホームを持つ方々の集客を見込んでのものです。

そもそもが一人暮らし向け物件も少ない傾向。とは言え、教育大が近い関係から、マンションやアパートもなくはないです。

ただし札幌市の中でもかなり不便な場所なので、一人暮らしには適していません。

郊外は交通が不便過ぎる

JR札沼線が通っていたり、札幌駅バスターミナルからバスが通っているエリアですが、とにかく駅から遠くて交通も不便です。

JRは「強風のために運行停止」ということもあり、よく運休するエリアとしてこの周辺が知られています。

冬が不便過ぎる（雪害）

北区郊外の住宅地エリアは、冬の不便さが有名です。

郊外であるため雪の処理が遅く、JRやバスが定時に来ないことは当たり前だのクラッカー。

また北区の郊外といえば、「札幌市の天気予報が当てにならない」ことでも悪名高い地域です。中央区が晴れていても、北区の奥地は豪雪・・・なんてことはよく起こります。

特に初めて札幌に住むなら、このエリアが郊外であること・不便であることを知っておくと便利です。物件を急きょ探さねばならないとき、この名前がついているエリアは避けるほうが賢明。

不動産屋に勧められるまま、物件を借りてしまうと大変なことになります。

札幌市北区で一人暮らししやすいエリア

札幌市北区の一人暮らしにおすすめのエリアは、ずばり地下鉄南北線の「北12条駅」、「北18条駅」、「北24条駅」です。

「北12条駅」～「北24条駅」エリアは、とにかく便利で楽しい。

札幌市の中心部に通勤・通学・遊びに行く人、ほとんど家にいない一人暮らし向けのエリアとも言えます。

特に学生さんや20代向けの激安飲食店も多く、一方でクセあり店主のおもしろBARもたくさん！

朝まで飲んで騒いで、賑やかな暮らしを楽しめます。

ちなみに街中からは外れますが、ほどほど住みやすさなら「麻生駅」も悪くはないです。

札幌市北区の一人暮らしが向いている人

ちなみに学生では、北海道大学、札幌市立大学、天使大学、藤女子大学、北海商科大学なら特におすすめ。

それぞれ先輩が経営するお店や「○○の学生ならサービスする！」という居酒屋もチラホラ見つかります。

そうそう、特に割安物件を探すなら、「新築」「キレイ」「オシャレ」なワンルームは期待しないでください。

このエリアでは、一人暮らし向け物件の場合、築20年以上はザラです。

南北線「北12条」「北18条」「北24条」駅の家賃相場

一人暮らし向けでの家賃は、おおよその相場はこんなイメージ。

ただし繁華街だけあって、信じられないほど狭いが格安物件、いろいろワケアリ物件と、選択肢のバラエティは豊か。

根性（あるいは鈍感力）があれば、住居費の圧縮は可能です。

南北線「北12条」「北18条」「北24条」駅エリアの注意点

このエリアで一人暮らしするなら、都会ならではの悩みがつきものです。

ちなみに自炊で生活費を抑えたいなら「北24条駅」が便利で困りません。駅近くにマックスバリュが24時間スーパーとして営業中です。

また北警察署が駅近くにあるので、治安もそれほど心配しなくていいです。

「北24条駅」周辺は、そのエリアだけでも街が構成されています。

札幌市中心部へは若干遠くなることがデメリットですが、全体のバランスがよく、女子大生・女性の一人暮らしにもおすすめです。

札幌市北区で一人暮らしする方へ伝えたいこと

私自身がそうなのですが、地方から札幌に引っ越すと、その大都会ぶりに戸惑いました。

そのことも踏まえて、注意点とちょっとした便利情報を書いておきます。

札幌駅エリアは都会クオリティ

JR札幌駅では、みんなの「歩行速度」が異常に早いです。その波に乗るのも最初は一苦労するのでご注意ください。

JR札幌駅周辺と南北線「北12条」～「北18条」エリアは、明確に都会です。田舎のように部屋着で歩くことはおすすめしません。

特に通勤時間帯（朝7時から10時くらい）は、スーツの社会人の方ばかりです。かえってラフな姿のほうが目立ちます。

JR札幌駅・4方向それぞれ出口の特徴

札幌の地元民でも、JR札幌駅や地下鉄では迷うものです。便利に使いこなすコツは、とにかくJR札幌駅の出口を覚えてしまうこと！

簡単に紹介しておきます。

JR札幌駅南口

テレビで最もよく見られる青い星時計の出口。交番やホテル、東急百貨店などにアクセス出来る。「大通り側」と呼ばれることも。

JR札幌駅北口

タクシー乗り場とバス乗り場で構成されており、エルプラザなどの市民向け会館がある。静かなエリアに出た、と思ったら北口の可能性あり。

JR札幌駅西口

「ヨドバシカメラ」と「紀伊国屋書店札幌本店」のある方角。学生さんが多く、すぐにわかる。慣れていないときは、東口と間違うので要注意。

JR札幌駅東口

エスタ（2023年8月に閉店予定）と駐車場のあるエリア。黄色のホテル、「ロイトン札幌」がすぐに見える。現在、新幹線延長のため封鎖エリアが多く、出たときには戻るパターンが多い。

札幌駅のプチ情報

JR札幌駅の西口と東口は、実は通り抜けが出来ます！

わかりにくいですが、JR駅構内のホーム沿いに通路が用意されているので、それを使いましょう。もしくは北口エリアから東西に抜けるという方法もあります。

地下鉄南北線は早朝から混雑する

地下鉄南北線は、札幌で最も使用されている地下鉄です。

朝7時には混雑し始め、8時台となると、もう大混雑。「これに人を乗せていいのか」と疑問が湧くほど、大勢の人が乗車します。

特に「北18条」駅からは、乗車そのものが難しい状況。

勤務先まで一駅二駅なら、諦めて徒歩での出社がおすすめです。学生さんの場合は、夏の間は自転車で通学するといいですね。