札幌での一人暮らしは、男女問わず治安に気を付けたいもの。
札幌市の治安の悪いエリアは、「北区」、「東区」、「白石区」などがあげられます。これらの地域は、中央区を除くと犯罪発生率が高く、特に「北区」は札幌市での事件が集中しているエリアです。
うっかりアパートを借りて、住んでから後悔しないように、地元民の視点で治安を解説しますね。
札幌市北区の治安が悪い理由
【札幌市北区は札幌駅から石狩方面につながるエリア】
まず、札幌市北区には北海道大学があります。
なのでその周辺には、学生の一人暮らし向け物件が多く、夜間は騒音問題などが多く見られます。
さらにその近くのJR札幌駅周辺は、比較的深夜まで営業する店舗が多いです。
一方で人気のない地下通路などには、ホームレスや家出中の未成年がたむろするスポットが点在しています。酔客が地下通路を使用することもあり、女性ひとりで通過するのはお勧め出来ません。
同じように地下鉄南北線「北24条」駅周辺も飲み屋街です。
古くから営業している店舗も多く、現在禁止されている風俗のお店もありました。そのため一般人ではない人（反社会的な人々）、酔客が集まりやすいエリアと言えます。
ちなみに地下鉄「北18条」駅・「北12条」駅は住宅街なので、比較的まだ安心して住めるエリアです。
ただし住宅密集地に特有の狭い生活道路や通路の死角が多く、死亡事故・事件など物騒な案件が多発しています。
そのため事故物件も多いので、アパート選びの際は要注意です。
なおJR「新琴似」駅、「新川」駅、「篠路」駅あたりは新興住宅地が展開しています。
エリアそのものがだだっ広く、札幌市の郊外と言われる地域です。
一部は玉ねぎ畑だけが続く場所や、街灯がほとんどない道もあります。夜の一人歩きは大変危険です。
札幌市東区の治安が悪い理由
【札幌市東区は生活保護受給率が高く、玉ねぎ畑と丘珠空港のエリア】
札幌市でも、2番目に人口が多いエリアが東区。そして、事件発生件数も多い地域です。
それは、札幌市や北海道警察が公表している公式データからも見て取れます。
【札幌市各区の犯罪認知件数】
東区と言えば、札幌市の中でも生活保護受給率が最も高いエリア。そして市営団地がダントツ多い。
それだけで治安が悪いとは言えませんが、データ上は窃盗などの軽犯罪事件が多い区です。
【札幌市の生活保護受給者数と受給率】
【夜間は治安最悪なのが伏古公園】
札幌市東区の中でも、とりわけ夜間が危ないと言われているのは、伏古公園です。
ここは（特に暗くなってから）不審者が出ることで有名な公園で、実際に遭遇した人の声もよく聞きます。
周辺のその他の公園でも不審者目撃情報や、自殺遺体が発見されるといった事件が複数発生。
夜には、出来るだけ近づかない方が安全です。
そして伏古公園のある苗穂エリア・伏古エリアは、大きい道路から1本外れるだけで、本当に街灯が少ない。
夜間は特に危険な状態とも言えます。
地下鉄東豊線「元町」駅のエリア周辺は、大型スーパーもありますが・・・、基本的には飲み屋街です。
同じく東豊線「環状通東」駅前も、コンビニは営業していますが、はっきり言って居酒屋ばかりです。酔客がそぞろ歩きしているので、トラブルを避けたい方にはおすすめしません。
またJR苗穂駅付近や高速道路周辺には、古い地下通路があります。
内部は日中・夜間どちらも薄暗く人気がありません。不審者や変質者が通路にたむろしていることもあります。
さらに東区には札幌刑務所があります。
もちろん高い壁に囲まれており、周囲は昔ながらの住宅街。
受刑者が脱走した場合は、周辺に注意喚起が行われますが、日中不在の一人暮らしでは安心出来ません。
ちなみに東区には大型ショッピングセンターもあり、現在はJR苗穂駅周辺を中心に再開発が進んでいます。
ただし顧客は比較的ラフな格好の若者が多く、不良っぽい衣類を身につけた夫婦が多い傾向です。
特に大型ディスカウントショップなどは陳列棚が荒れているため、見栄えは良くありません。
そして地下鉄東豊線「東区役所前」駅にある区役所には、朝から高齢者がつめかけています。
不満や愚痴を窓口で叫んでいる姿が日常茶飯事で、トラブルに巻き込まれることにご注意を。
公的機関での手続きの際は、職員と揉めている高齢者には近寄らないほうが良いでしょう。
さて、これは私の体験談。最初の結婚で、白石区から東区へと転居してきたときのことです（今はまた引っ越しましたが）。
東区の治安の悪さは、最初にすぐ感じた部分です。正直驚きました。
大きな道路から外れると、古い建物が密集しており、事件があっても気づいてもらえない可能性が高い印象。
中央区と隣接する「東区では都会」なエリアも、道幅が意外と狭い。
路地に入ってしまうと、まったく様子がわからない・・・といった場所があります。
彼氏や夫などパートナーがいるなら別ですが、女性の一人暮らしなら、物件探しには慎重になるべきエリアです。
札幌市白石区の治安が悪い理由
【大泉洋たち「ホワイトストーンズ」が白石区だけ守ろうとした…エリア】
札幌市白石区は、お金持ちエリアとスラム的な地域がはっきり分かれます。今回は治安の悪い場所に絞って紹介しますね。
白石区で一人暮らしは避けたいエリアは、地下鉄東西線「菊水」エリアです。
地下鉄自体が古く、長い地下通路は、真昼間でも人通りがまばらです。日中でも安心して歩けない場所なので、夜間はあえて上の南郷通り沿いを歩いたほうが安心です。
なお「菊水」エリアは昔、赤線があった地域。サムライ部落と呼ばれたスラム街も存在しました（戦前の話です）。
今でも建物は古く、幹線道路から離れると街灯が少ない。そしてスナックや飲み屋が密集し酔客が多いので、夜間ひとりでの外出は避けましょう。
そしてもう一か所、白石区で治安の悪い場所は、地下鉄東西線「東札幌」エリアですね。
歴史あるスーパーや総合病院もありますが、南郷通り沿いで事件が複数発生しています。交通事故の多い交差点もあるので、油断したまま通行することは出来ません。
また、路地裏で死角になる公園も点在し、子供の誘拐事件が発生しています。住宅街とは言え、夜間の明かりも少ないエリアです。女性の夜間の外出は控えるべきと言えます。
白石区の全体については、ほぼ住宅街しかない地域で、その路地には変質者が多いエリアもちらほら存在します。
そもそも地下鉄「白石駅」は、昼間から駅周辺に変質者が出ることで有名です。
地下鉄駅とビルが古く、細長い通路があり大変危険です。ひとりで通行することはやめましょう。
なお白石区役所は数年前にリニューアルし、大変都会的なビルに生まれ変わりました。
ただし住民に目を向けると、白石区は昔から生活保護世帯が多い地域。そして行政の受給抑制（通称「水際対策」）により、過去には餓死事件が発生しています。
そんな事情も相まってか、白石駅周辺のマンションには事故物件が多く、家賃が安い場合は注意が必要です。
札幌で治安が比較的よく一人暮らしでも住みやすいエリアは？
札幌でも中央区の円山エリアや伏見など、高級住宅街なら治安はいいです。
でもそんな地域は、一人暮らしには優しくない（正確には、お金を持っていないと、快適に過ごせない）。
ほどほどの家賃で、一人暮らし用のアパート・マンション物件のある区・エリア。
それなら、地下鉄東西線「南郷通7丁目」から「新さっぽろ」にかけてのエリアは、比較的治安が良くおすすめです。
風通しの良い住宅街が多く、12号線や南郷通りなど大きな道路があるのも魅力。
見渡しやすい区域となっています。物件を探すなら、この周辺がおすすめです。
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